【さむらい物語】第106話 ~さむらい勉強をする~

やあやあ、さむらいである。

2月25日を迎え、当『さむらい流スロプロ道』と言う、ブログを開設して丸3年が経ったのである。

早かったようで、濃い3年間であった。

ブログを始めずに“専業”に専念する3年間と言う選択も有ったと思う。

あくまで期待値ベースの話であるが、ブログをしていなかったらもっと、収支を上げる事が出来たであろう。

それは、稼働時間を削り、睡眠時間を削り、3年間ブログに尽力してきた時間は計り知れない。

何度、止めようと思った事か。

収支は下がったであろうが、ブログと言う新たな市場で収益を上げると言う事を学ぶ事も出来た。

何より、個人事業主として起業出来た事は我輩にとって大きく、無職として“専業”で活動するのとは全く、異なるのである。

“専業”だけを続けて来た3年間と比べ、収支は下がっているであろうが、『スロプロ』としてごく一部であったとしても、認めて下さる門下生(読者様)が増えたと信じている。

ここまで続けて来られたのも、普段から読みに来て下さる門下生あってのもの。

改めて、この場をお借りしてお礼申し上げる。

記念すべき3年目となって1発目の投稿と言う事で、久々の

『さむらい物語』

をお届けしよう。

前回までのあらすじ

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『さむらい物語』とは我輩、さむらい『過去の記憶や足跡』『パチスロの歴史』を重ねて振り返り、見ていこうと言う趣旨の『物語』である。


一部、“記憶違い”や我輩の“妄想”も含まれている可能性がある事もお断りしておく。


若かりし頃から『パチスロ』に目覚めた我輩は将来

『スロプロ』

になる事を夢に見ながらも、“野望”を胸にホテルへ就職するのであった。


ホテルでは、“ベルマン”と、“ドアマン”を経験し、シフト作成者として、責任ある立場を任されるように。


当時の『ぱちんこ』“最大連チャン数5回”と言う、リミッター規制が解かれ、規制緩和の動きが強まって行く。


そんな中、パチスロ業界劇的な進化を遂げると、CT機の登場を皮切りに新基準機と呼ばれる大量獲得機セブンライン機AT機ストック機と言った新たな機種が続々と登場する。


しかし、射幸性が高まり過ぎた結果、出玉規制を進めていくパチスロ業界であったが、とうとう、5号機への規則改正を決定する。

当時6年付き合っていた彼女に別れを告げ、『全てを捨てる決意』8年勤めたホテルを退職するのであった。

決めたのは『スロプロ』ではなく、パチスロ業界への転職であった。

この時は失業者として、失業保険を貰いながら『パチスロ』専業まがいのような事をしつつ、転職活動に勤しんでいた。

当時、我輩が一番入りたかったパチスロメーカーの採用試験に挑むも、厳しい現実を知る結果となるのであった。

前回の話しをお読みでない門下生(読者様)はこちらから

第105話

やあやあ、さむらいである。"らぁ麺ブログ"を開設するべく、準備に専念していた為、『さむらい物語』を久しく更新出来ていなかった。普段の"実戦記"とは異なった労力を必要とするので、中々手を付けられなかったのであるが、気が付けば年末の最終[…]

グランシエル

思い出の機種

初代カイジ

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
©福本伸行/講談社・VAP・NTV
©ロデオ

『カイジ』はロデオの4.5号機である。

画像が荒くて福本ファンの皆様には申し訳ない。

人気漫画家の福本伸行先生作の代表作と言ったら、『カイジ』の名が一番上がるのではないだろうか?

ギャンブル・麻雀と言ったジャンルが多く、その手の漫画を描かせたら右に出る者はいないと我輩は思っている。

独特の絵のタッチや、ざわざわと言った擬音の使い方など、福本ファンには堪らない演出も多い。

そんな福本伸行先生作の代表作である『カイジ』『パチスロ』にするのだから生半可なものでは我輩のような福本ファンは納得しないだろう。

そんなプレッシャーの中、サミーの傘下であるロデオから初代『カイジ』が登場したのであった。

もちろん、福本ファンを納得させるだけの作り込みがされており、現在は4作品目となる『カイジ4』まで続いている人気シリーズと化した。

本来、メインリールがある箇所に特大な全面液晶を設置し、メインリールは小さくして液晶上に設置した。

『パチスロ』を打っていると思わせる為に液晶上には疑似リールを用い、違和感ない演出を可能にし、目押しが必要なのはボーナスを揃える時のみ。

熱い時には払い出しは変わらないが、多ラインで稀役を揃え、期待度を煽ったりと全面液晶を余す事無く活用していた。

本機はサイレントストック機となっており、天井は1280Gに設定され、モードに応じて当たり易いゲーム数があると言ったテーブル方式を採用していた。

天国モードとなる引き戻しモードは128G+前兆となる164G以内にボーナスが放出され、通常モードであっても164G以内も連チャンが期待出来る仕様であった。

本機で最も特徴的であったのが、“設定6のわかりやすさ”であった。

設定5の出玉率112.28%に対し、設定6の出玉率112.94%となっており、ほとんど変わらない。

しかし、当たり方は極端に異なり、設定5連チャンし易いといった特徴なのに対し、設定6連チャンはし辛いが、ハマらないと言った特徴であった。

兎に角、設定6256G+前兆となる292Gを超えないのである。

設定6は引き戻しモードには行き辛い反面、200G以降の当選が多いと言った特徴を持ち、連チャンがし辛いので、ボーナス中のハズレと言った強制的に“即連+BIG”が確定するような強フラグを引き当てないと、ひたすらハマりはしないが、ゆっくりと出玉を減らしていくだけの展開の作業ゲーとなってしまう。

更に追い打ちを掛けるように稀に2%程の確率を突破し、292Gを超えきたら地獄であった。

『カイジの設定6で負けた』と言った報告も度々耳にしたが、設定6のわかりやすさと、安定感から“専業”に好まれる台として重宝され、みなし機撤去となる2007年6月30日までホールで活躍してくれた名機であった。

さむらい勉強をする

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8年と6カ月勤めたホテルを退職し、失業中であった我輩はパチスロメーカーへの転職を志しながらも毎日、『パチスロ』を打つ生活を続けていた。

とは言え、全く転職活動をしていなかったのかと言えばそんな事はなく、前回は一番入りたかったメーカーの採用試験の模様を語らせて頂いた。

その後の話であるが、もう一方の書類選考を突破した某大手メーカーであったが、採用試験をまとめてやるので待っていてくれと言う案内を受けてから一切、音沙汰がない状況であった。

気が付けば3ヵ月が経過しており、失業保険が給付されるようになっていた。

一切、連絡がない事を不安に感じていた我輩であったが、準備と覚悟が足りなかったと言う前回の反省から、学生時代にはほとんどやってこなかった勉強を始める。

どんな事をやったのかと言うと、転職時の採用試験で出てくるような一般常識を題材にした本をいくつか購入し、稼働しない時間は勉強をするように。

常に机と向かい合っていた訳ではなかったが、これまで働きづくめで、疎かにしていたプライベートを堪能しつつ空いた時間にはと言った具合。

転職時のみと言う条件で身を置いていたのは、1人暮らしをする姉の家で間借りすると言うものであったのだが、町田と言う事で我輩の地元から近くなり、中学時代の友人と良く遊ぶようになっていた。

週末には町田ではしごで飲み周り、翌日は早朝からサーフィンに行くと言った生活に明け暮れる。

これまで、会社勤めをしていた時と言うのは、会社の人との交流がほとんどで、結婚式と言った行事でもない限り地元の友達と交流する事がなかったのだが、改めて子供の頃の友人は掛けがえのないものであると知る事が出来た。

恐らく、ホテルに勤め続けていたらこんな大事な事にすら、気付く事が出来ていなかったと思う。

子供の頃の友人や、会社を辞めても続けられる同僚は大事にしようと、気付く事が出来たのだ。

これだけでも会社を辞めたからこそ気付く事が出来たので、辞めて良かったと思える出来事であった。

そんな生活を続けている中で、2社目の採用試験を受ける事になる。

こちらはハローワークで募集されていた初のパチスロ業界の採用情報であった。

こちらはメーカーではなかったのであるが、大手メーカー4社が共同出資をして設立した会社で“パチスロ機の設置作業を斡旋する会社”であった。

メーカーは基本的に機種を売って売りっぱなしと言う訳ではなく、ホールに設置するまでを担当する。

信用ある契約した運送業者だけを使い、運搬し、契約した設置業者に台設置を委託する。

これは途中で裏モノに改造されない為の義務と言っても良い。

今となっては設置代を取ったり、少台数の場合はホールにお願し、その分の割引きをする事もある。

この台設置作業を手配するのが、全て営業マンが担当すると言ったら、設置業者を確保するだけでも大変なのである。

なぜなら新台入替は大抵、週明け行われる為、日曜の閉店後に集中されるからである。

そのメーカーの負担である設置業者の手配を一手に担う会社であった。

大手メーカー4社の共同出資会社と言う事で、これまでは同じ入替作業であっても、別々の設置業者が各々手配されていたものが、一つの設置業者に委託出来ると言った、効率化もはかれるのである。

全くの異業種となるホテルでの経験しかない我輩にとって、他業種であるパチスロメーカーに転職するのは容易ではないと思っていた。

それならば、メーカーではないが、パチスロ業界に勤めて、職歴を作ったら将来的にはパチスロメーカーに転職する事が出来るのでは?と、考えた我輩は採用試験に臨むのであった。

採用枠は1人だけと言う事もあり、どれだけの応募があるかはわからぬが、練習にもなるだろうと、採用試験を申し込む。

その採用試験で待っていたのは更なる現実であった。

その時の採用試験で行われた筆記試験が

『SPIテスト』

と言うものであった。

さすがは大手メーカー4社が共同出資した会社と言う事だけはある。

前回の採用試験で反省して学んでいた一般常識であったが、全くと言って良い程、活かせずであった。

圧倒的に時間が足りない程の問題量であり、これが全部解ける人はいるのか?と思った程。

面接は姉に協力してもらい、疑似面接を練習してきた事から自信はあったが、筆記試験の感触は最悪であった。

『何だよ、SPIって!』と言うのが無知な我輩の正直な気持ちであった。

後日、そちらの会社から電話が入った。

採用試験の結果ですが、ちょっと待ってくれと言ったもの。

どういう事か内容を伺うと、10人程の中で補欠採用であったと言うのだ。

本命の方が他社に流れた場合、我輩が本採用に昇格すると言うものであった。

結果的に本命の方が採用を受け入れた事で、我輩は不採用となった。

こうして、パチスロメーカーに転職する為に一般常識の勉強だけでなく、“SPIテスト”の対策にも講じる事となるのであった。

総括

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2度の不採用と言う挫折を味わい、筆記試験での不採用だけは避けようと、過去にない位、勉強に励んでいた時期である。

それにしても、書類選考を突破した某大手メーカーから音沙汰がないのはどう言った事だろうか?

もしかしたら、忘れ去られているのではないかと思った我輩はあまり、良い印象を与えないんじゃないかと思いながらも、人事へ問い合わせをする事にしたのであった。

『第107話』へ続く。。。

第107話

やあやあ、さむらいである。いやはや、新型コロナウイルスの影響が著しいが、皆様は如何お過ごしだろうか?パチンコ業界も大きな影響を受けており、集客を促すような告知は新台入替を含めて、一切控えているような状況。その為、例年通りであれば[…]

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