【さむらい物語】第99話 ~さむらい決断する~

やあやあ、さむらいである。

気が付けば、2年と7カ月続けてきた

『さむらい物語』

であるが、とうとう、節目に差し掛かって来た。

時代は4号機も後期に差しかかり、4.5号機4.7号機が登場する時代にまで来た。

ここで、規則改正の波が訪れ、4号機から5号機へと変貌を遂げる事になる。

そんな時代の流れの中、“さむらいの人生の転機”が訪れていた。

そんな話しとなる

『さむらい物語』

の前話はこちらから

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ハードボイルド

前回までのあらすじ

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『さむらい物語』とは我輩、さむらい『過去の記憶や足跡』『パチスロの歴史』を重ねて振り返り、見ていこうと言う、趣旨の『物語』である。


一部、年齢などの部分は“妄想”もあり、中には“記憶違い”等が含まれている可能性がある事もお断りしておくw


若かりし頃から、『パチスロ』に目覚めたさむらいは将来、

『スロプロ』

になる事を夢に見、決意していた。


しかし、まずは苦労を掛けた両親への感謝の念から、『野望』を胸にホテルへ就職したさむらい“ベルマン”に配属されたのち、

『ドアマン』

に配置転換されるのであった。


“ドアマン”に配属された事でこれまで無縁であった普通免許を取得し、自家用車も購入。


何より、“ドアマン”の仕事が楽しく、やりがいを感じており、“シフト作成者”として責任ある立場を任されるようにもなった我輩は益々、退職の機を失ってしまうのであった。


当時の『ぱちんこ』“最大連チャン数5回”と言う、リミッター規制が長らく敷かれていたが、1999年に解除されると規制緩和の動きが強まって行く。


そんな中、『パチスロ業界』“劇的な進化”を遂げ、“CT機”の登場を皮切りに新基準機と呼ばれる“大量獲得機”“セブンライン機”“AT機”と言った新たな機種が続々と登場する。


更には“BIG中のJAC INフラグ”を持ち越す、『シフト持越し機能』を搭載する機種まで現れると、後に“サイレントストック機”と呼ばれる“合法的なストック機”が登場するのであった。


規制緩和と言う動きが進む、『ぱちんこ』であったが、“爆裂AT機”で明らかな盛り上がりを見せる『パチスロ業界』にも暗雲が立ち込める状況になっていく。

結婚を考えるようにまでなった、6年付き合った彼女と、過去にない修羅場を迎えた我輩が口にしたのは『別れよう』と言う、決別の言葉であった。

前回の話しをお読みでない門下生(読者様)はこちらから

第98話

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思い出の機種

ダブルチャレンジ
©RODEO

『ダブルチャレンジ』ロデオ4号機である。

今回、ご紹介するのが『ダブルチャレンジ』なのであるが、それほど思い入れが有るほど打ったのか?と言うとそうでもない。

ではなぜ、ご紹介するのかと言うとそれは、“画期的な出玉システム”の機種であった為である。

何が画期的であったのかと言うと、基本的に本機『ダブルチャレンジ』“5ラインのAタイプ”となる。

“画期的な出玉システム”と言うのは“ATのシステム”が画期的であった。

普通は“BIG中に7揃い”するとATに突入すると言ったような台が多いと思うが、本機は異なる。

“BIG”“REG”と言った基本的なボーナスの他に『白7白7BAR』で形成される3枚役が有り、これが成立するとATである“エンジェルチャンス”に当選となる。

3枚役成立が条件である為、目押しが出来ず、揃えられなくてもATは発動するのでご安心あれ。

さて、どの辺が“画期的な出玉システム”だったのかと言うと、ATである“エンジェルチャンス”に当選した際に選択する“ドリームチャレンジ”が過去にない“画期的な出玉システム”だったのだ。

まず、3枚役に当選し“エンジェルチャンス”に突入すると、天使悪魔が告知されるのだが、天使であればAT100Gとなり、悪魔の場合はAT10Gとなる。

我輩は引けなかったが“BIG”後、1G3枚役を引くと、500Gとなるプレミアもあった。

この後に“ドリームチャレンジ”となるのだが、そのままATを消化する選択もあれば、1.5倍2倍5倍10倍30倍と、ATゲーム数を任意で賭ける事が出来るのだ!

1.5倍のみ、失敗しても半分のゲーム数を消化する事が出来るが、他は失敗するとAT自体が消滅してしまうのである。

AT性能

『1G辺り純増2.9枚のAT機』

AT中は押し順ナビに従うだけとなる。

もちろん、倍率が高くなればなる程、“ドリームチャレンジ”の成功率は低くなり、30倍となればその成功率は“約1/28.4”であった。

当選率は低くなるが、仮に天使100G30倍に当選した場合、3000Gとなり、それだけで8700枚獲得できるのだが、消化中にもボーナスはもちろんの事、3枚役を引いた場合はその分のATも上乗せされるのである。

最大で1万Gと言う、リミットはあるが、1日で回せる回転数を超えているので関係はなかろう。

そうなると、ボーナスはおまけ程度に見えるが、“BIG”後の100G天使モードに突入し、この時当選した3枚役、つまりはATのほとんどが天使100Gとなる恩恵がある。

何が凄いのかと言うと、打ち手が自分の意思で運命の選択が可能と言う所であろう。

時間があれば、一撃必殺の30倍で勝負をするも良し。

手堅く、そのまま消化する事も出来るし、保険を掛けて1.5倍を選択しても良い。

それでも、一番期待値が高いのが30倍であったのだが、それとほぼ同等とされていた2倍と言う選択肢もあった。

我輩は固い性格なので、ほとんど2倍を選択していたが、たまに30倍を選ぶ賭けに出る事も。

倍率を選択した後、リーチアクションに発展するのだが、30倍でノーマルリーチあれば当選率は1.3%とほぼ、期待出来ない。

当選率が75%と言う、“3/4コマ送り”のリーチで外して以来、我輩は30倍を封印したのであったw

決別

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6年付き合い、結婚まで考えていたのに、行き違いや、様々な葛藤から出て来た言葉は

『別れよう』

であった。

滅多に喧嘩もせず、寄り添って来たのだが、歯車がズレ始めると崩れるのは簡単であった。

『別れ』を口にした我輩を前に、ただただ、現状を受け入れるしかなかったのだと思う。

彼女は涙も見せる事なく、我輩の申し入れに小さく頷き、車を後にした。

お付き合いをする中でいくつかルールがあったのだが、その中にどんな事があっても感情的に『別れ』を口にする事を禁じていた。

もちろん、その互いのルールの中に相手の携帯は見ないと言うルールもあったのだがw

なぜ、そのようなルールを設けたかと言うと、仮に行き違いが有ったとして、『別れ』を選択し、発言した時点で、その場はやり過ごしたとしても何かあった時の最終手段は結局、『別れ』になってしまうからである。

例えば、『パチスロ止めないなら別れる』と言った事はタブーとしていたのである。

2人で乗り越えようではなく、別れようかな?と考えた時点で関係は終焉であると思っていた。

結婚すると言う事は家族として他人を受け入れる覚悟が必要であり、決別を選択するよりも遥かに難しいと、我輩は考えている。

だからこそ、何の解決にもならない『別れ』を口にする事は、タブーとしていたのだ。

だからこそ、そう言ったルールの基、我輩が口にした

『別れの言葉』

にただ、彼女は受け入れるしかなかったのである。

いつ、彼女が車を降り、我輩は駐車場に車を停め、寮にどうやって帰ったのか、覚えていない。

わかっているのは、タブーとしていた『別れ』を我輩が告げた事だけであった。

この時の我輩の心境であるが、様々な出来事が重なり、思い詰めた結果、何かが弾けるような感覚を覚えたのだが、次の瞬間、『別れ』を持ち出していた。

この時、我輩の心境は

『全てを捨てる』

事にしたのであった。

結婚まで考えた6年連れ添った彼女を振り、猛アタックしてきていた後輩も振り、8年勤め上げたホテルも辞める事にした。

『スロプロ』になりたいと言う“夢”

若くして永眠した従兄の死。

結婚しなければと言うプレッシャー。

そして、やり過ぎた4号機時代から5号機への規制改正によるパチスロ業界の衰退。

様々要因が積み重なり、6年連れ添った1人の女性との『別れ』を決断した瞬間であった。

彼女は最終手段である『別れ』を口にされたらもはや、修復は不可能であると、わかっていたのであったと思う。

年上と言う立場からか、この時もだだをこねる事もなく、我輩が出した決断を受け入れるのみであった。

幾日かが過ぎ、我輩は荷物を引き取りに彼女の実家に訪れた。

半同棲時代とは異なり、段ボールに収まる位のいくつかの服や下着と言ったものを引き取るだけのもの。

本来であれば、郵送してもらえば、それで済むものであったが、最後に顔を合わせたかったのだと思う。

その彼女と顔を合わせたのは、例の事件の花火大会以来であった。

玄関先に訪れると、

『久しぶり』

と声を掛けられ、玄関へ招き入れられた。

玄関に入ると、愛くるしい声で

『にゃ~ん』

と言いながら、喉をゴロゴロ鳴らし、スリスリしてくるコチの姿があった。

2人で同棲していた時に飼っていた愛猫である。

コチの愛想が良いのは帰宅時のみで、あとは知らんぷりと言ったツンデレっぷりでこの時も興味を無くすと、去っていった。

『久しぶり』と言う他愛もない会話の後、奥から我輩の荷物を持ってきてくれた。

その荷物を受け取り、

『じゃあ、元気で』

と言ったのか、覚えてないが、そのような当たり障りない言葉で去ろうとした時であった。

普段は帰宅時にしか寄り添ってこないツンデレのコチが、ただならぬ空気を察したのか、帰ろうとする我輩の足元に

『にゃ~ん』

と、甘えながらまた、寄り添って来たのだ。

あ~、これが最後なのだと察したのか。

これまで、お互いに感情的になる事はなかったのだが、この時ばかりは我輩も涙が溢れ出た。

泣きじゃくる我輩を前に、泣きじゃくる彼女が最後に

『もう一度やり直す事は出来ないのか?』

と尋ねたが、我輩の決断は変わらず、荷物を抱え、家を後にしたのであった。

総括

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このタイミングで、コチのカットインは辛かったw

全てを受け入れてくれた上で、最後に『やり直したい』と言ってくれた彼女には申し訳なかったが、当時の我輩の意思は固かった。

一度、『別れ』を選んでしまったら、それ以外の解決策はないからこその『別れ』なのだからこれは、究極の選択なのだ。

こうして、6年連れ添って来た彼女と、愛猫のコチに別れを告げ、新たな道へ進む事を決断するのであった。

『第100話』へ続く。。。

第100話

やあやあ、さむらいである。昨日は珍しくも、単発記事を更新させて頂いたのであるが、そうである。『さむらい物語』を更新する為の布陣であった。しかも、今回は記念すべき100話と言う事で温めて来たネタを特集させて頂く!そのネタと言う[…]

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